築60年の旧家を大規模リフォーム。
これを期に、ご両親と同居をされることとなり3世代が集える、バリアフリー空間へ。
まずは玄関の木製引戸をサッシ引戸へ。
風除室を設け、雪深いこの地域でも温度差のバリアをフリーに。
既存の大きな柱や梁は残し、お招きの空間を演出。
以前は15センチあまりの段差が付いていた玄関ホールを、 段差なしのバリアフリーに。
車椅子や歩行器を使用するおじいさまの外出に、
ご家族やヘルパーさんの介助を軽減したいというご要望を受け、
限られたスペースで苦肉の策ではありますが、
「介助者付き」という条件でなんとかスロープを設置しました。
「旅館みたいな玄関!」
と、来客の際に言われるほどの、非常に趣のある玄関ホールになりました。
「どうしても対面キッチンに!」
という若奥さまの夢をかなえるには、既存の大きさではなかなか厳しく、
何度も諦めかけたのですが、ご主人のご理解もあって、 増築という形で夢が実現しました。
「3世代が一番長く一緒に過ごす部屋だから」と、
明るくくつろげる印象で、新和風にコーディネートしました。
暗く狭く、入り口には大きな段差のあった以前のトイレ。
新しく設けたトイレは、LDKのすぐ脇にあって、温度差も段差もなくアプローチが可能。
便器脇には50センチほどの介助スペースを設けました。
人感センサーの照明、オート洗浄便器、自動水栓となっています。
タイルの冷たさと、浴槽へのまたぎの高さが年々苦になり、
在来工法であった五右衛門風呂をリフォーム。
「一番最初に親父をいれてやりたい。両親に便利なようにして下さい。」
とご主人様。
介助はもちろん、残存機能を大いに引き出せる浴室に仕上げました。
大きな湯船と、しっかりと断熱された浴室内でとてもあたたかく、
リラクゼーションの場としても大活躍です。
今回のリフォームでは、お施主様ご夫妻のご両親を想われる気持ちがいっぱいつまった
まさに『親孝行リフォーム』でした。
お客様の声
1.内・外装のほとんどをリフォーム等また内装に新建材を使うことで
保湿・防虫効果を高めたことは、生活に快適を高めることとなった。
2.バリやフリー化・及び介護対策リフォームは、介護を要する生活上は、
必須と思い実施したことは、非常に良かった。
3.水廻りを集中した設計 特に浴室、便所の大型化、近接設置 は介護面での対応が非常に良くなった。
4.キッチン部分をより大きくした設計施工は動線(炊事)の確保と多数での作業に余裕ができ便利となった。
5.ペアガラスサッシは結露の防止ができ快適である